【こんなに親密な裏切り者】2024年韓国で最も評価されたウェルメイドドラマ

サスペンス

勝手に推薦文(見てない人向け、ネタバレなし)

韓国で今年一の出来と言われてるドラマ、日本語直訳だと「こんなに親密な裏切り者」。

ラマに強い韓国のテレビ局、MBCのドラマ脚本コンペで優秀賞を受賞した作品だけあって、緻密すぎる脚本・細かい演出・映像美・メッセージ性と、どれもが本当に素晴らしくて圧巻。

ウェルメイドドラマと評されるだけあって、久々によくつくられてるな〜と感じるドラマに出会えた。

韓国最高のプロファイラーと、殺人事件に関与していそうな娘の話。父と娘のスリラードラマで、「疑心」と「親子」が重要なテーマになっていて、軸がブレず、メッセージも一貫しているので見ていて違和感などが残らない。

まだ日本では配信されていないがNetflixで多くの国に同時放映されていたため日本で見れる日もそう遠くはないかも?

これ好きな人はたぶんこれも好き

韓ドラを100本以上見た私が勝手にオススメする他の韓国ドラマ

  • 【秘密の森】緻密な脚本、事件の真相が最後まで掴めず読めない展開、なんだか暗く思い雰囲気で作品感が似ている。登場するキャラクターも細かく丁寧に描いている点も似ている。若干のコメディ要素もあるのでこちらのほうが見やすいかも。
  • 【神様がくれた14日間】大好きなミステリー・サスペンス系といえば。こちらも最後まで読めない展開、次々怪しい人物が出てきてなかなか事件の真相がわからずどんどん見続けてしまう系。
  • 【誰も知らない】刑事が主人公、自分に関連していそうな殺人事件を過去と現在の事件を行き来しながら謎を解いていく感じや、少し暗い空気感が似ている作品。

誰かと語りたい感想文(ネタバレあり)

ネタバレ詳細には触れませんが、内容や展開を楽しみにしている人は閲覧注意※


一貫したテーマとメッセージ

こんなにも一貫したテーマでブレない作品はなかなかないと思う。

「疑心」「疑い」全ては娘を完全に信じることができない疑心から始まり、娘もそんな父に対して疑心を抱いている。他にもドラマの中の全ての出来事が「疑い」から始まっているように思う。母から娘への疑心、先輩刑事への疑心、恋人への疑心、息子へのへの疑心、母親への疑心… 特に大切の人への疑心は多くのものを狂わせるように描かれている

「親子」主人公であるチャン・テスと娘チャン・ハビン、そしてその母。パク・ジュンテとその父。キム・ソンヒとその息子。そして家出して両親と暮らしていない少年少女たち… 全ての事件のきっかけに親子の関係があるのが一貫している。

「ソシオパス」この韓国のタイトルは、ソシオパスについて書かれた心理学者マーサ・スタウトのベストセラー書籍の韓国語版のタイトルと同名。(原題は「The Sociopath Next Door」、日本語版は「良心をもたない人たち」) いかにも「ソシオパス」っぽい人が出てくるしテーマになっていけど、そのワードがドラマに一切出てこずともこれだけ表現できているのが素晴らしい。


きっかけとなったハジュンの死の真相は?

最後、ハジュンの死の真相も明らかになってくれることを願ったが…。ハジュンは事故で、やっぱりハビンは関係ないよ!という結末を願ったが、明らかにはされなかった。

明らかにされなかった今、ハビンが絶対にやってないとは言い切れない自分もいる。現代の事件では人を殺めるようなことはしなかったけど、やっぱり昔から少し人とは違う気質もあったし、物凄い悪意があったわけじゃなくても何かしらしていそう… などという根拠のない直感的な「疑い」を持ってしまっている自分に気づく。

この勝手な疑いが人をどのようにしてしまうのか、このドラマでは散々伝えられてきて、最後にこの真相を明かさないことで視聴者が試されているのかもしれないと思った。


癒しのク・デホン

このドラマの唯一の癒し、デホン役のノ・ジェウォン。

唯一、「疑い」にどのような副作用があるのか理解し、強く優しい信念を持っているキャラクター。このドラマにおいてこの役の存在意義は本当に重要だったと思う。

この俳優さん、私は初めて見たのだけど、独特な優しい喋り方ににハマりにハマってしまいました…
(ドラマが終わる悲しさより、ク・デホンに会えなくなる辛さが上回っている…)

調べたらイカゲームシーズン2に出るみたいで歓喜!

コメント

タイトルとURLをコピーしました